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マンションに入る。これは違法?

他人の一軒家、マンションなどの居宅に無断で入れば違法行為になるということは誰でも知っていると思います。

ところがオートロックのない誰でも自由に出入り出来る団地、マンションなど共同住宅の各階フロアーの廊下部分はどうでしょう? 住人に何かしら訪ねる理由のある人はまったく違法性はありません。 しかし、例えば探偵が住所確認や表札確認等で赴いた際、住人から怪しまれ警察に通報されたとします。 探偵は住居不法侵入罪で拘束または逮捕されてしまいます。 信じられないでしょうが現実にある話なのです。 住所確認や表札確認についての業務でマンションや団地に入って行く事に対して正当な理由とは認められていないのが現状なのです。

建物に入らなければどうでしょう。 例えばマンションの玄関口、エントランス前はどうなのでしょうか? いやいや、それこそマンション全体の敷地に無断で入ることはどうなのでしょうか?

基本的にはいずれも住居侵入罪となります。 敷地内に入るだけでも違法行為となります。

正直、探偵業務には浮気相手などを尾行して相手を特定しなければならないという重要な業務があります。 対象者がマンションに入ったら調査はそこで終了とはいきません。 出来る限り部屋を特定するかせめて何階に行ったかくらいまでは押さえなければなりません。

都心の大型マンションなどではオートロックでも郵便ポストのコーナーがあり、帰宅時、ポストを見る人もいます。 すると部屋番号は特定できます。 表札に無記名の人も当然いますがしっかり明記している人もいます。 時にはポスト内部を探り、当館物から氏名などを確認する場合もあります。 ただ集合ポストのあるところまで入ってしまうと当然のことながら完全に家宅侵入罪となってしまいます。

全ての探偵がこうだとは言いません。 しかし、通常、探偵は特定しようと敢えて違法と認識しつつ無理をしてしまいます。 塀をよじ登り、非常階段などから無断で侵入していきます。 こんな違法行為をした探偵はやはり悪質な探偵なのでしょうか?

マンションの管理人やコンシェルジュが24時間常駐している超高級マンションなどは管理が厳しく、探偵でも中に入ることは容易なことではありません。 まして管理人などに聞いても何号室の誰々さんなどとは絶対に教えてくれません。 ところが警察に対しては警察手帳というかバッヂを見せるだけでけっこう答えてくれるのです。 実際、法律を適用すると本来、警察であってもただ聞かれたことに対して答える義務はありません。 裁判所から情報開示命令書などの書類がなければ答える必要はないのですが誰もが警察官の問いかけには素直に答えてくれます。 警察と探偵の違いは明らかです。

またラブホテルなどでは勝手に駐車場に入り、車の中に忍んで対象者がホテルから出て駐車場に停めてある車に乗り込む写真などを撮影する場合もあります。 これも無断にホテルの敷地内に入っているのですから違法行為といえば違法行為になります。

そんな違法を犯してまでも特定するのは御依頼者の希望に添う結果が得たいが為の行為で、もし逮捕でもされれば探偵の自己責任になってしまうのです。 よくポストに入っているチラシ配りも問題に成っていますがこれも家宅侵入罪とチラシを投函したという軽犯罪法違反によって逮捕されてしまいます。 ただ余程、ピンクチラシでない限り、見て見ぬふりをしてくれますが。

張り込みにおいても同様のことが言えます。

張り込み先を一歩間違えると住居侵入罪が適用されてしまいます。 ビル街では近くのビルの非常階段から見張っているなんて事もしますがこれも不法侵入となってしまいます。 また住宅密集地では民間駐車場、私道と気付かない路地、民家と民家の間などで立っているだけでも住居不法侵入罪が適用されてしまうところも結構存在するのです。 正直、探偵にとってかなりやりづらい世の中になってきました。

住宅地域での張り込みでは警察に通報されることも少なくありません。 やはり不審者が多くなってきたからでしょう。

どこまで法律や法規を遵守するかも探偵自身のモラルになってしまいますが正直、大きな声では言えませんが全て法律、法規を遵守すると探偵という職業自体が 成り立たなくなってしまいます。

「何を言っているんだ、そんなことはないだろう。」との声も聞かれてきそうですが交通法規ひとつにしても尾行対象者の運転する車両がスピード違反して走行 していた場合、探偵は交通法規に引っかかるからと尾行を放棄するでしょうか。 探偵も同じスピードを出して追跡するしかないのです。 当然、違法行為ですよね。 同様に対象車両が黄色の信号で突っ込んでいきました。 探偵の追跡車両は赤信号に変わっていても無視して追跡を続行なんて事もありうるのです。

探偵というのはある意味「ブラックな職業」と呼べるかもしれません。 こんな職業ですからどうしても世間からは探偵というイメージが悪くなってしまうのかもしれません。

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